組みやすいカードローンはこれ!銀行系ベスト3プラス1
この記事では、組みやすいカードローンとは何か、を明らかにします。その結果として、標準的なかたにとっての『組みやすいカードローン銀行系ベスト3プラス1』を抽出します。標準的なかた、というのがポイントです。ある程度条件を絞る必要がありますので、極端な高額所得者などは除外して考えます。最後までおつきあい頂ければ幸いです。
キャッシングが必要になるときは、たいていの人にあるものです。カードローンも計画的に使うのであれば、人生をより豊かにしてくれる良い道具です。企業でも、確かに無借金経営は理想的な経営かもしれませんが、たいていの企業であれば、更なる成長のために適切な融資を必要とします。
カードローンについては、様々な金融機関が、様々なタイプのカードローンを扱っています。選ぶ側からすると、選択肢が多いことは良いことですが、特に初めてカードローンを利用するかたにとっては選択に迷うばかりで、むしろ迷惑に感じるのではないでしょうか。
自分に適したカードローンの選択には、多少の知識が必要です。万人に最適なカードローンというのがあれば良いのですが、なかなかそうはいきません。最適な選択のために、多少の勉強は止むを得ないところです。この記事では、最も標準的なかたを対象にして、組みやすいカードローンを選択するための方法を解説していきます。
標準的なかたとは、生活に大きく余裕を持った高所得者と、日々の生活に困窮しているかたを除いた方々を指します。年収だけで判別できるわけではありませんが、だいたいのイメージでいえば、年収200万円以上600万円未満といったところの想定です。
さて、まずは、組みやすいカードローンとは何か、それを具体的にイメージするところからです。金利については、いうまでもありませんが、特に初めてカードローンに申込もうとするかたにとっては、組みやすいカードローンであるということが選択のポイントです。
組みやすいカードローンとは
組みやすいカードローンを選択することは、たいへん重要なことです。きちんと選ばずに手当たり次第カードローンに申込んでいっても、いずれは適したカードローンに行き着くかもしれませんが、その時には取り返しがつかない、ということもあります。
自身の条件に合わないカードローンに申込めば、審査に落ちることになります。審査に落ちたことは、信用情報として金融機関が共有するデータベースに記録されます。審査に落ちた申込の記録が多くなると、後々の審査には不利になります。俗に、申込ブラックなどともいわれる状態です。
始めに申込めば通っていたはずのカードローンでも、他のカードローンの審査に落ちた後で申込んだため落ちてしまう、というケースも出てきてしまいます。組みやすいカードローンを選択しなかったため、申込時に嫌な思いをしたり、すぐにキャッシングしたいのに待たされる、といった場合もあります。
(⇒審査が簡単で早いのはりそなカードローン?)
また、最悪のケースでは、組みやすいと見せかけたブラック金融のカードローンに申込んでしまい、法外な利息を請求されたり、強引な取立てをされるという危険もあります。きちんと、組みやすいカードローンを選択しておけば、そんなことにはなりません。
組みやすいカードローンとは、『審査に通りやすい』、『審査が速い』、『安心感が高い』の3点を満たすカードローンです。
- 審査に通りやすい
- 審査が速い
- 安心感が高い
この条件は、申込者が、
- 生活に大きく余裕を持った高所得者
- 標準的なかた
- 日々の生活に困窮しているかた
のどの属性に入るかによって、判断基準が変わってきます。ここでは、特に、標準的なかたに絞って話を進めていきます。
ただ、『日々の生活に困窮しているかた』でも充分に参考になる内容とはなっています。また、『生活に大きく余裕を持った高所得者』の場合については、最後に少し触れます。
審査に通りやすいカードローン
組みやすいカードローンの条件の第一は、『審査に通りやすい』ということです。当たり前過ぎて簡単なことに思えるかもしれませんが、だからといって勘だけにたよって判断してしまうと、きちんとした評価はできません。また、審査の通りやすさは、金利の高低とも関連しますので、金利をにらみつつ評価する必要があります。(こちらもご参考に→金利ってそんなに大切なことなんですか?)
まずは前提知識からです。審査の通りやすさと、金利の関係を抑えましょう。一般に、審査に通りやすいほど金利が高くなるという傾向がある、ということです。審査の通りやすさと金利は、カードローンのタイプで分類できます。もちろん例外はありますが、最初にカードローンのタイプでザックリと絞り込めば、後々の評価が容易になります。
タイプ | 金融機関 |
---|---|
銀行カードローン | 銀行 |
銀行系カードローン | 銀行グループに属する大手消費者金融 |
消費者金融系カードローン | 消費者金融 |
信販系カードローン | 信販系金融 |
カードローンは、扱う金融機関の種類によって、銀行カードローン、銀行系カードローン、消費者金融系カードローン、信販系カードローンの4タイプに分けられます。銀行カードローンと銀行系カードローンは明確に区別されています。各タイプ毎に、審査の通りやすさと金利の高低をまとめると、次の表のようになります。
タイプ | 審査の通りやすさ | 金利の高低 |
---|---|---|
銀行カードローン | 通りにくい | 低い |
銀行系カードローン | 通りやすい | 比較的低い |
消費者金融系カードローン | 通りやすい | 高い |
信販系カードローン | 通りやすい | 高い |
この表から、標準的なかたに適したカードローンをザックリと絞り込むと、銀行系カードローンとなります。金利の点でもっとも有利なのは銀行カードローンですが、これは、標準的なかたにとっては審査が通りにくい部類になります。消費者金融系と信販系カードローンは、審査には通りやすいものの、金利が高くなってしまいます。
審査が速いカードローン
組みやすいカードローンの条件の第二は、『審査が速い』ということです。『審査が速い』ということで、即日融資が可能になるという利点がありますが、それだけではありません。審査が速いカードローンの申込は、簡便であることが通例です。この簡便さが、組みやすいカードローンにつながります。
簡便であるからといって、必要な審査項目が削られているわけではありません。審査は、消費者向け金融のかなめで、これが適切に行われなければ金融事業が成り立ちません。借りる側にとっても、審査の不十分な借入れは、危険なものとなります。ここでいう簡便さとは、業務効率化の結果として出てきた簡便さのことです。
インターネットからの申込であれば、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類を写真としてアップロードでき、郵送したり窓口に持ち込んだりしなくてもよいようになっています。審査が速いカードローンでは、自動契約機が使えることが普通で、契約手続きも簡便に速く行えます。
自動契約機には、人目に晒されずに手続きを行えるというメリットもあります。自動契約機の設置には莫大なコストがかかるので、規模の小さな金融機関では設置が難しいのですが、審査を速くするためにシステム構築に大きなコストをかけられるような金融機関であれば、設置が可能になります。
自動契約機の利用できるカードローンの主なところを挙げると、
- 三菱東京UFJ銀行バンクイック (銀行カードローン)
- 三井住友銀行カードローン (銀行カードローン)
- 新生銀行カードローンレイク (銀行カードローン)
- アイフル (消費者金融系カードローン)
- アコム (銀行系カードローン)
- プロミス (銀行系カードローン)
- モビット (銀行系カードローン)
- ノーローン (銀行系カードローン)
となります。ノーローンについては、自社持ちの自動契約機ではなく、レイクの自動契約機を利用する形になっています。
安心感が高いカードローン
組みやすいカードローンの条件の第三は、『安心感が高い』ということです。万一返済が延滞したときに無謀な回収の恐れがあったり、あやしい内容が契約書に書かれていないか終始チェックしていなければならない状況では、組みやすいカードローンとはいえません。
安心感の高いカードローンであれば、契約書などは気になるところだけ目を通しておけばよく、それで後々問題になることもないはずです。とんでもないことが契約書に書かれていることはないからです。延滞時についても丁寧な態度で接してくれますし、もちろん法律無視の回収はありません。
安心感が高いカードローンの選び方は、驚くほど簡単で、ここで紹介するまでもないことかもしれません。テレビCMなどで有名な金融機関を選べば良いというだけです。テレビCMなどマスメディア広告の費用は非常に大きく、それなりの効果が期待できなければ打つことはできません。
そして、テレビCMで十分な効果が期待できるのは、ある程度以上の品質の商品に限られます。ブラック金融など質の悪いカードローンを扱う業者がテレビCMを打っても、効果は期待できないわけです。ですからブラック金融はテレビCMなど打ちません。テレビCMなどで有名なカードローンであれば、安心して良いということです。
もちろん、テレビCMを打ってないから悪いカードローンだという逆の論理は成り立ちませんが、テレビCMを打っているから一定以上の良い質のカードローンであるとはいえます。テレビCMを打っていないカードローンの中にも良質のものはありますが、安心感という点では、テレビCMを打っているカードローンに軍配が上がります。
少し、テレビCMにこだわり過ぎましたが、広告宣伝にコストをかけているカードローンは安心感が高い、といった方がより正確かもしれません。これは筆者の感覚でしかありませんが、金融機関のカードローンのサイトをみて、十分なコストをかけているようであれば、そのカードローンの質は高い、といった相関はあるようです。
銀行系ベスト3
審査に通りやすいカードローンのタイプを銀行系カードローンに絞り込んだわけですが、更に、審査透過率と口コミ情報を基に個別のカードローンでベスト3を選ぶと、次の表の通りとなります。審査透過率については、一般社団法人の金融財政事情研究会から発行されている月刊「消費者信用」などで公表されている情報から算出して比較しています。
金融機関名(銀行系) | 審査透過率 | 金利 | 利用限度額上限 |
---|---|---|---|
アコム | 1位 | 4.7~18.0% | 500万円 |
プロミス | 2位 | 4.5~17.8% | 500万円 |
モビット | 3位 | 4.8~18.0% | 500万円 |
審査透過率については、新規契約数を新規申込数で割って求めていますが、情報源の著作権上の問題もあり、ここでは順位のみを表示しています。だいたい、1位が50%弱、2位が40%強、3位が30%台といったところです。3位については推定値での計算となります。集計月によって審査透過率は変動しますが、傾向としてはこの通りでしょう。
銀行系ベスト3 プラス1
ここまで、銀行系カードローンに絞って、『標準的なかたにとって審査に通りやすいカードローン』ということで、銀行系カードローンベスト3を選んできました。ですが、ここで一旦、視野をカードローン全体まで広げてみると、銀行カードローンの中にも1つだけ銀行系カードローンベスト3に匹敵するものがみつかりました。
レイクのカードローンです。レイクはもともと消費者金融なので銀行系カードローンだと思われがちですが、違います。事業のすべてを親会社である新生銀行に譲渡していますので、レイクというブランド名の銀行カードローンです。銀行カードローンではありますが、審査透過率を計算してみると、銀行系ベスト3に匹敵しています。
レイクの審査通過率は、銀行系ベスト3以外の銀行系カードローンよりも高い値で、3位のモビットに比べても若干ですが高くなります。つまり、レイクは銀行系ベスト3と同じくらい審査に通りやすいということです。口コミ情報などを確認しても、それは裏付けられています。
金融機関名) | タイプ | 金利 | 利用限度額上限 |
---|---|---|---|
アコム | 銀行系カードローン | 4.7~18.0% | 500万円 |
プロミス | 銀行系カードローン | 4.5~17.8% | 500万円 |
モビット | 銀行系カードローン | 4.8~18.0% | 500万円 |
レイク | 銀行カードローン | 4.5~18.0% | 500万円 |
金利と利用限度額上限を併記していますが、これらについては、4つとも似たようなものです。上限金利では、プロミスだけ17.8%と他よりも0.2%だけ低くなっていますが、大きな差ではありません。2000円の商品を1980円で売れば売上げが上がりますが、それと同様のことをしているだけだ、と筆者は考えています。
金利を比較するときには、実際の金利で行うということが重要です。つまり、実際の利用限度額を想定して、その利用限度額での金利で比較するということです。下限金利と上限金利を見て、その大小だけで比較してしまうと、きちんとした評価は行えません。具体例については、2つの銀行カードローンを取り上げて、文末に記載しています。
この後、これらのカードローンが、組みやすいカードローンの他の条件を満たすかどうかを確認していきます。
審査が速いか
銀行系ベスト3プラス1について、審査が速いかどうかを調べてみると、アコム、プロミス、モビット、レイクのすべてで、最短の審査時間は1時間以内でした。さらに4つとも即日融資が可能となっています。自動契約機についても完備していて、インターネット申込も可能です。
銀行系ベスト3プラス1、すべてについて、組みやすいカードローンの第二の条件である『審査に速い』を満たすことが確認できました。
安心感が高いか
銀行系ベスト3プラス1について、安心感が高いカードローンであるかどうかを確認してみます。アコム、プロミス、モビット、レイクの4社(※プロミスはSMBCコンシューマーファイナンスのブランドです。)は、長期に渡ってかなり頻繁にテレビCMを打っていますので、安心感が高いカードローンといえます。さらに、口コミ情報などを確認してみても、それが裏付けられています。
悪い口コミもありますが、審査に落とされた人のものが主なので、これをもって安心感の高さが損なわれるものではありません。先に示したおすすめ銀行系ベスト3プラス1は、審査が速いことに加えて、安心感が高いことも確認できましたので、ここでめでたく、『組みやすいカードローン銀行系ベスト3プラス1』ということができます。
高所得者の場合
ここまで、標準的なかたにとっての、『組みやすいカードローン銀行系ベスト3プラス1』を選んできたのですが、高所得者の場合には、このリストが大きく変わってきます。高所得者の場合は、債務状況や年収の安定性などに問題がない限り、どんなカードローンに対しても通りやすいといえるからです。
標準的なかたの場合では、金利をにらみつつも審査に通りやすいカードローンを選ぶことに集中したわけですが、高所得者の場合は、単に金利の安いところを選べば良いだけです。金利が安く、審査が速く、安心感の高いカードローンが組みやすいカードローンということになります。
実際にここでベスト3を出すことはしませんが、高所得者の場合、ベスト3には銀行系カードローンではなく、銀行カードローンが並ぶことになるかと思います。金利でみれば、やはり銀行カードローンが最も低くなります。銀行でも最近ではカードローンの審査が速くなっていますし、大手銀行であれば検討するまでもなく安心感が高いといえます。
留意するべきなのは、金利の比較の仕方だけかもしれません。金利の比較では、上限金利や下限金利ではなく、実際に適用される金利を計算して行わないといけない、ということです。イメージをつかんでいただくために、最後にひとつだけ金利比較の例を示しておきます。
金融機関 | 金利 | 利用限度額上限 | 実際の金利(500万) |
---|---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 1.99~7.99% | 1000万円 | 4.49% |
三菱東京UFJ銀行 | 4.6~14.6% | 500万円 | 4.6% |
下限金利は、利用限度額が上限のときの金利です。実際の金利をみるときには、下限金利と上限金利の他に利用限度額の上限も関係してきます。この辺をおさえておけば、実用的な金利比較が問題なく行えます。
【参考ページはこちら】
金利よりもここをチェック!初心者借り入れの注意点