女性はカードローンの審査は厳しいか?消費者金融の男女比較とは
一昔前は、消費者金融を利用する男女比は、圧倒的に男性有利でした。女性の利用者は、全体の2割にも満たないほど少なく、借金に対しても周囲の好奇な目があるほどでした。
しかし、消費者金融のイメージが変わり、女性であっても利用しやすいものという認識が広く浸透した現在では、消費者金融や銀行の借り入れを利用する男女比は、未だ男性多数とはいえ、ほぼ半数同士にまでなりました。
女性の利用者がここまで増えたのは、言葉のイメージの変化が大きな要因とされています。かつての借り入れは、サラ金というようにサラリーマン金融の二つ名を持っていました。つまり、サラリーマンの男性が利用するものだという偏見があったのです。
しかし、これが消費者金融と名を変えてから、さらに「借金」が「キャッシング」・「カードローン」という言葉に変わってからは、今までの後暗い印象はほとんど消え失せ、お金が足りない時にちょっと借りられる便利なサービスという印象に変わりました。
今回は、そんな消費者金融を利用する女性についての内容です。男性に比べて女性が借りるのは難しいのか、男女で借り入れに対してどういった特徴の差があるのかについて、考えていきたいと思います。
女性は男性よりも借りにくいのか
消費者金金融などで女性が借り入れしにくいという噂が流れることがあります。実際のところ、女性の借り入れというのは、男性に比べ難易度が高いものなのでしょうか?
結論から言えば、答えは否です。銀行や消費者金融の審査は、あくまで男女平等に行います。男性だから借り入れしやすい、女性だから借り入れしにくいといったことはありません。ではなぜ、こういった話が度々出てくるのでしょうか?
それは、審査が「男女公平ではなく男女平等」に行われるためです。残念ですが、いくら女性が社会進出したといっても、全体的な給与では、男性に対してかなり低いのが現状です。契約者の返済能力を重視する貸金業では、男性に比べて、女性の金融的信用というのは低いのです。
特に、非正規雇用者の女性の借り入れは、収入が低く、しかも安定していないとみなされやすく審査で落とされることが多いのです。そういった事例の多さから、女性の間では、男性よりも借り入れがしにくいといった先入観が出来上がったのです。
仮に、同じ職種、同じ労働形態、同じ収入、同じ勤続年収、両者とも過去に金融事故歴無しの男女がいるとすれば、片方が借り入れできて、片方ができないというようなことにはなりません。両方審査で落とされるか、両方借り入れ可能になるかです。
逆に言えば、女性だから少し収入が低くても大目に見てもらえるだろうといった希望的観測も全く意味を持ちません。基準を持たしていなければ、容赦なく切り捨てられます。
しかし、現代の社会で女性が男性よりも高収入を獲得することは容易ではないものまた事実です。金融業者が収入を重視している点を考慮すると、ある意味では、女性の方が借り入れをしにくいのかもしれません。特に高額の借り入れでは、その傾向は顕著でしょう。
女性が優遇される借り入れは?
カードローン会社などで、レディースローンという言葉を耳にしたことがある人がいるかと思います。このカードローンは、文字通り、女性しか利用することができないカードローンプランです。これは一体どういうものなのでしょうか。(こちらもご参考に→カードローン、女性が使うには抵抗がある?)
レディースローンの簡単な説明をすると、借り入れに慣れていない女性に対して配慮されたカードローンということになります。ここでいう慣れていないというのは、心理的な部分だけです。
つまり、「消費者金融はなんか怖い」といった不安や、「どうやって利用すればいいかわからない」といった疑問に対して、それらの上手く解決できるような環境を用意した借り入れなのです。
レディースローンの多くの担当者は女性が務めており、初心者でも借り入れがどういうものかを理解でいるように説明してくれます。また、通常の借り入れよりもアフターサポートが充実しており、返済途中であっても、疑問等にすぐに対応してくれるのが特徴です。
しかし、それでも女性がレディースローンを利用するデメリットはほとんどないので、どうせ同じ金利の借り入れをするのであれば、こちらを利用したほうが便利なことには違いないでしょう。
女性の借り入れ方の特徴とは
女性が消費者金融を利用する場合、男性に比べて特徴的な部分があります。あくまで統計的な内容で、すべての女性がそうであるというわけではありません。ですが、多くの女性に当てはまることなので補足的に紹介しておきます。
まず、女性の借り入れの方法ですが、男性に比べて、一気に借り入れをして一気に返済するといことが極めて少ないことが多いです。大きな買い物をするときに、消費者金融や銀行から多額の借り入れをすることに、強い抵抗を覚えるのが女性の特徴です。
女性の借り入れは、少額をこまめに借りては返すの繰り返しになるのが特徴です。一回の利用額は、10万円以下であることが多く、それを何度も繰り返します。男性に比べて金銭感覚が鋭いと言われる女性ならではの借り方でもあると考えられます。
借り入れをする期間はできるだけ短いほうが得になるということをよく理解しているのも女性です。特に生活費の補填のために借り入れをしている女性の管理は、ただ欲しいモノがあった時に大雑把に借り入れをする男性にも見習って欲しいくらいに的確です。
女性の借り入れの特徴として、限度額いっぱいまで借りるということがほとんどないというのも取り上げておきたいです。借り入れ限度額増額を希望するのは男性の方が非常に多く、女性が自分から限度額を上げたいと主張することはあまりないそうです。
女性の方が男性に比べて収入が相対的に低いというのは先ほど述べました。収入が低いということは、借り入れ限度額も女性の方が低いということです。しかし、そんな女性よりも男性の方が限度額に不満を持つことが多いのです。
その理由の一つとして考えられるのは、男性の借り入れ目的の方が高額である可能性が高いということです。このため、いくら男性の方が女性よりもたくさん借りることが出来ると言っても、それ以上に男性が借り入れしたい金額が多いということなのでしょう。
それに対して女性の借り入れは、比較的自分の生活に直結するものが多いです。
例えば、欲しい身のまわりの物を買うためとか、ちょっとした贅沢をするためといった比較的些細な借り入れが多く、数十万もまとめて借り入れしたいと考える理由が、男性に比べて少ないという背景もあります。
それらの理由が合わさり、「女性の借り入れは男性に比べて、総借り入れ金額が低く、借り入れと返済を繰り返す形式が多い」という特徴になるのです。
女性に適した金融業者とは
こうした特徴がある女性の借り入れですが、消費者金融と銀行では、どちらが女性の借り入れに適しているのでしょうか。
一回の借り入れが少なく、借り入れ時期が不定期であり、借り入れをこまめに繰り返すのであれば、銀行よりも消費者金融の方が、いざという時の対応が優秀なので適していると言えます。
また、生活費の補填に使うというように、毎月決まった額の借り入れを利用するのであれば、預金口座から自動的に返済してくれる銀行の方が適しています。
レディースローンがある場合、金利でそれより低い借り入れ先が利用できない場合は、優先的に利用したほうが何かと便利なことが多いといえます。
普段の行動範囲が狭いという場合、金利よりも、行動範囲から借り入れや返済が可能である金融業者を選ばないと、返済のためにわざわざ遠出するということになり、返済自体が滞ることがあるので注意が必要です。
銀行の借り入れは、定期的な収入がないと審査で落とされる可能性が高いです。非正規労働者の場合は、消費者金融を優先的に申し込んだ方でいいでしょう。怖いのは、銀行の借り入れにこだわるあまり、審査に落とされ続けて申込ブラックになることです。
銀行の申し込みで2回審査に落とされたら、消費者金融に切り替えたほうが安全です。申込ブラックになると、消費者金融ですら借り入れできなくなります。
女性であっても、自分の借り入れ方法にあったものを選ぶのが最善です。自分の借り入れ希望額、返済期間の予定、自分の返済能力といった項目を考慮し、どのくらいの希望をすれば借り入れができるかを、客観的に判断して申し込む必要があります。
【参考ページはこちら】
主婦でも審査に通りやすいカードローンの条件とは