得する一括返済を活用!金利を抑えてさらに得するノウハウまとめ
キャッシングローンをどのように使えば良いのか、などということは学校では教えてくれないことです。でも学校では習わないことであっても社会人としての常識として、押さえていることが今や常識でしょう。何も知らないのと、ノウハウを知っているのとでは天地の開きが出てしまうようなこともあり得るキャッシングローン。だからこそ、もう一度確認しておきましょう。
レンタルビジネスとキャッシングローン
ローンの利用はレンタルの利用にとてもよく似ています。キャッシングローンを利用したことがない人であってもビデオレンタルは利用した経験があるのではないでしょうか。自分で購入して所有していなくても一時的に利用することが可能になるレンタルは非常に便利ですよね。
レンタルしたビデオは自分のものではありませんが、それを楽しんだからといってどこにも問題は生じません。それはレンタルしたビデオが一時的に利用できることに対して、レンタル料金を支払い、楽しんだ後はビデオそのものを店舗に返却しているからなのです。このような仕掛けを理解すればその他のレンタルも利用できます。
レンタカーも多く利用されるようになったレンタルサービスのひとつですね。最初から最後までレンタカーを利用するのではなくても、旅行の先で少しだけ利用すると非常に便利ではないでしょうか。そのような利用に特化したレンタカー業者もいるようです。このこともまたローンのあり方に非常に似ていると言えます。
ローンは利用の仕方に応じて金融業者が様々にサービスを提供しています。銀行のローンであれば、比較的大型で長期のローンが得意です。それに対して、消費者金融業者であれば、小さめのローンを短期で提供することに得意分野があるようです。
特に消費者金融業者の場合、提供しているサービスにそれぞれさらに細かい特徴があります。それは大規模な金融業者よりも小回りが利くということが大きく関わっているようです。ですから、このように文化したそれぞれの特徴を理解して選ぶことがローン利用のコツだということになります。
でも最初はまずローンの仕掛けを理解するために、わかりやすいレンタルサービスの利用でその特徴を把握することにしてみましょう。レンタル料金が何によって決まるのかということが重要です。ビデオのレンタル料金はローン利用の利息に相当するわけですね。
レンタルする対象で料金が異なる
ビデオレンタルの場合は、新作と旧作とで利用料金が異なることになりますね。レンタカーの場合も同様です。どの自動車を利用するかによって、利用料金は大きく変化します。このようなことになる理由は、利用するものにもさらに区別があるからですよね。この点はキャッシング・ローンの場合まったくことなります。
キャッシングローンの場合は、新札の利用と旧札の利用といった区別はありません。新札であれ、旧札であれ現金の価値は額面によって決まるからです。むしろ、料金計算の基礎になる金利の設定をそれぞれに違ったものにしているのは、金融業者の判断だということになります。
期間で料金総額が変化する
レンタルを3日間利用するのと、10日間利用するのとでは同じ利用料金にはなりません。原則としてレンタル料金は利用日数によって決定されます。ということは3日の利用であれば、基本料金と利用日数から利用料金が計算され、10日間であれば、利用日数が変化して利用料金が決まるということになります。
このことはキャッシング・ローンの場合でもまったく同様です。利息を計算するための利用日数は完済までの期間ではなく計算日までの期間です。完済するためには1年を必要とするとはいっても30日後に利息を支払うというのであれば、利用日数は30日で計算するのです。
このことはとても重要なことなので、具体的な数字を挙げて説明しましょう。10万円を年利18.0%でキャッシング利用したとします。この返済が終了するまで1年を必要とするかもしれません。でも返済支払いは大抵30日ごとにしますので、最初の支払日の利息を計算する10万円の利用日数は30日ということになります。
そして10万円に対する30日分の利息と、10万円のキャッシング元金に対する返済分とを合算して返済支払いすることになります。そして10万円から返済分を差し引いた金額がキャッシングの利用残高として新たに元金となるわけです。
金利よりも総支払い利息で考えることがポイント
さて、金利がレンタルするときの基本料金に相当するとすれば、レンタルの利用料金はキャッシング・ローンでは支払い利息に相当します。このことはですからレンタルが高くついたか、安く済ませることができたかを判断するときに支払う利用料金を問題にすることと同じように考える必要があるのです。
1週間で300円であったレンタルを2週間延長レンタルすれば、そのレンタルにかかってしまった利用料金の全体、900円を利用料金として支払います。この900円がレンタルのコストを判断する指標になるということになります。ですから同じものをレンタルしても300円で済ませることも可能だったことを意味します。
この例をキャッシング・ローンに当てはめて考えると、完済するまでに支払うことになった総支払い利息によってキャッシング・ローンの利用を判断することに相当しますね。金利が安くても総支払い利息は高くなるということもありえるのです。このことに注意を払う必要があることは明白でしょう。
たとえば、銀行と消費者金融とで比較してみましょう。
金融業者 | キャッシング金額 | 金利 | 支払期間 | 支払い利息 |
---|---|---|---|---|
消費者金融業者 | 10万円 | 18.0% | 30日 | 1,479円 |
銀行 | 10万円 | 14.8% | 1年 | 8,000円程度 |
表面上、金利が低くなっている銀行であっても、返済する期間が長くなれば必要になる利息の総額は大きく変わってきてしまいます。もちろんこの例は極端な比較になっていますし、計算値も概算になります。それでも、金利と利息とが同じように考えることができないことはお分りいただけるはずです。
キャッシング・ローンの利用はですから、金利だけで考えても最終的にお得な利用になるとは限らないということになります。最終的に支払うことになる利息の全体、総支払い利息がキャッシング・ローンの利用コストなのです。
キャッシング・ローンの利息を計算する方法
ここで一旦、キャッシング・ローンの利息を計算する方法をまとめておきましょう。利息の計算に用いる数字は以下の通りです。
数字 | 意味 |
---|---|
元金 | キャッシングで利用した金額 |
金利 | 年率で表される数字 |
利用日数 | 前回の支払いから計算日までの日数 |
年間日数 | 通常は365日、閏年は366日になる |
すると計算日での利息は次の計算式を用いて計算することができます。
キャッシング・ローンの利用例
単純に計算式を提示しただけだと、計算式の使い方がよくわからない人もいるかもしれません。念のために、次に幾つかの計算例を示してみましょう。
1.10万円のキャッシングを金利18.0%で利用した。30日ごとに1万円を返済するとすると、
最初の30日目の支払いは
となり、その時点での支払い利息は、1,470円です。返済分の1万円から利息を差し引いた91,479円がその日以降の元金になります。
続いて、2回目の支払い1万円をした場合の計算を示しておくと、
2回目の支払い利息は、1,353円であり、元金は82,832円になります。
この調子で完済するまで支払いを順調に続けた場合、総支払い利息は9,018円になります。支払った利息から金利を逆算すると9%ということになると言うこともできるでしょう。これは毎回の支払いごとに元金が少なくなっていくことによります。
2.極端な例ですが同じ条件のキャッシングを1年後、1回で返済する場合の計算式を挙げておきましょう。
となりますから、支払い利息は18,000円です。
1年後に一括して返済するキャッシング利用というものがあるのかないのかは別として年利18.0%という表示にはこのような意味があるということです。ですから通常のキャッシング・ローンの利用が額面から受けるほどの負担にはなっていないということがお分りいただけるのではないでしょうか。
利息を節約する
これまでの内容をまとめると、キャッシング・ローンの利用に際して大切なのは利息を節約するということだとわかります。そして利息を節約するための方法を2点あげると次のようになるはずです。
- 金利の低い業者を選ぶ
- 短期間で完済する
金利が低い業者の利用で利息が節約できる、ということは当たり前すぎるかもしれません。ただし、前述したように金利が表面上低くても返済に長期間かかってしまうような場合には、より多くの利息を支払うことになってしまうといったことにもなるので、注意しなければならないのです。
そしてさらに、金利が低い商品を提供している金融業者は概ね、審査が厳しいということができるのです。いくら金利が低いといっても、実際にキャッシング・ローンに応じてもらえないのであれば、それは絵に描いたモチにすぎないでしょう。
そういうことですから、ただ単純に金利が低い業者を選べばよいという結論はあまりにも短絡的に過ぎるというべきです。むしろ、それほど金利面で有利ではないかもしれないが、キャッシング・ローンに応じてもらえる金融業者とどのように付き合えばお得になるのかということの方が重要なのです。
利息を節約する一括清算と繰上げ返済
キャッシング・ローンの利用時に金利以外に支払い利息を節約する方法として押さえておきたい方法には2通りあります。それは
- 一括返済
- 繰上げ返済
ですね。
これらは支払いの期間を短くする工夫によって利息を節約しようとしています。一括返済に将来的に渡って支払う利息をゼロにする効果があることについて改めて説明する必要はないと思いますが、数字を見ればさらに感覚的によく分かるはずです。
先ほどと同じ条件
順当に返済すれば、総支払い利息は、9,018円であることは前述した通りです。しかし、2回目に一括返済をしたとすれば、総支払い利息は、2,832円になります。なんと6000円以上も節約できます。
しかし、この方法がいつも実行可能であるとは限りません。もちろん、利用者側の理由がほとんどでしょう。返済期間を圧縮することはなかなか難しいということが本当のことです。でも理由はそれだけではなかったり。つまり金融業者によっては一括清算を喜んで引き受けてくれないこともある、といえば驚きでしょうか。
一括清算は、商品でいえば返品のようなものなのです。将来に渡って一定期間の利用料金を発生させるはずのローンサービスが途中で利用料金を発生させなくなるからです。特に銀行などが提供している長期ローンの場合、たとえば住宅ローンなどではその傾向が顕著に表れてきます。
このような傾向は、銀行と消費者金融業者とを比較することでよくわかるはずです。銀行が提供しているキャッシング・ローンは、消費者金融業者などと比較すれば比較的低金利です。ですから長期のローンでなければ、利益を得ることができません。
それに対して消費者金融業者の場合は、最初から少額キャッシングの短期利用が前提になっていることから、あまり期間の長短に影響を受けにくいということができるようです。むしろ消費者金融業者の場合は、短期の返済による利用を繰り返ししてもらうことの方が好ましいと考えているようです。
あくまでも一般的な傾向なのですが、このことをキャッシングについて整理しリストにしてみると次のようになります。
- 高額キャッシング、長期ローンの銀行
- 少額キャッシング、短期ローンの消費者金融
ということですから、一般的に金利面で有利だと言われている銀行系カードローンの利用に際して、返済方法の選択ができること、一括返済が可能なのかを確認しておくことはとても大切なことだということになります。中には利息以外に手数料が必要になる場合があることは覚えておくべきですね。
一括返済によらず、単純に毎回の支払いを多くして返済期間を短縮しようとする考え方には、次のような矛盾した問題を生じる可能性が出てくるので注意しなければなりません。
- 支払い利息をできるだけ節約したい
- 毎月の支払いがギリギリだと大変になる
その通りで返済期間を短縮して支払い利息を節約しようとすると、毎月の支払いが多くなり、生活がギリギリになってきてしまいます。こうなってしまうとただ大変なだけなのです。かといって一括し返済ができないという場合もほとんどでしょうが、その場合、繰上げ返済という方法が有効になります。
一括返済はちょっとムリ。でも繰上げ返済ならなんとかなりませんか?
前述した一括返済も実は繰上げ返済の一種だということができます。繰上げ返済は将来計画している返済支払いを前倒しして支払うことです。これが可能であれば、支払い利息の節約に大きな効果が期待できるのです。
繰上げ返済を利用することのメリットは
- 毎回の支払い額をできるかぎり低く設定できる
- 支払い期間を短縮することが可能である
つまり毎回の支払い金額を高く設定してしまうと、毎月の収支状況によっては苦しいことになってしまうのですが、毎回の支払い額をできる限り低く設定することで、そのような状況を回避することが可能になります。つまり苦しい月は最低金額だけを返済してやり過ごすことが可能になるのです。
また、余裕がある支払い回に少しでも繰上げて返済していくことで、完済までの支払い期間を圧縮することが可能になります。このことの効果は馬鹿にならないほど大きいということができるでしょう。それは毎回の支払いで計算のもとになる元金が繰越分ごとに減少させることが可能だからです。
通常の支払い計算では、支払い額に利息分を含みます。そして支払い額から利息を引いた分が残高の返済に充てられるのです。しかし、繰上げ返済分には利息を含みません。ですから10000円を繰上げて返済すると10000円分の元金が減少することになるのです。
ここでもう一度、前例のキャッシングローンの利用例をあげて考えてみましょう。
すると完済の時点で支払った総支払い利息は9,018円でした。
それに対して、毎回1万円をさらに繰上げ返済した場合は総支払い利息は、4,682円になります。これは毎回の支払いを2万円という金額で計画したのと同じ結果になっています。しかし、決定的な違いは計画の実行評価に表れてくるのです。
毎回20,000円を返済すると計画してしまうと、余裕のない月にはまたどこかでキャッシングなどの必要にせまられる危険が生じます。しかし、10,000円の計画に対して繰上げ返済をしていけば、余裕のない月は10,000円、余裕がある月は20,000円の返済と融通して計画を実行できるのです。
あまり指摘されることはないようですが、ここでもう一つポイントがあります。毎回1万円の返済を計画して、余裕のあるときに頑張って繰上げ返済をすることにしたと仮定します。その時、どの時点で繰上げ返済をしたかも総支払い利息に影響を及ぼすという事実があるのです。
最初の回に頑張って10,000円を追加して返済すれば、総支払い利息は7,475円になります。しかし、完済が近づいてから頑張って同じ10,000円を追加返済すると、総支払い利息は、8,739円なのです。つまり繰上げ返済をする回が違うと利息に与える影響が違ってくることを意味します。
ローンの返済を繰上げ返済して利息を節約することができます。繰上げ返済の最大のメリットは言うまでもなく最低返済金額を低く抑えることですね。そして毎回の返済支払いの時にできる限り頑張れば、とってもリーズナブルに利息の支払いを圧縮できるのです。
しかし、繰上げ返済を考えるならば、できるだけ早い時期に、できるだけ多くの繰上げをしたほうが良いということ。繰上げを後にするだけで、利息の支払いを増やすことになるということをしっかりと押さえておくことが大切なのです。なぜかといえば、利息は計算日までの期間で計算するからでしたね。これをお忘れなく。
複数ローンがあるなら、まとめることで金利を圧縮できるかも
まとめローンをご存知でしょうか。複数のローンを利用していると様々な面倒が生じるようになってきます。そのような面倒を整理して、しかも金利そのものも抑えることができるかもという仕掛けがまとめローンというサービスです。
複数のローンを利用することになった場合に考えられる面倒には次のようなものがあると言われています。
- 支払日が複数になる
- 支払日が祝祭日などの影響で移動する
- 支払い時の条件が業者ごとに微妙に異なっている
この中でも支払日が複数になるという、支払い返済関係のスケジュール関係がじわじわとストレスになってくるということをよく聞きます。確かにスケジュール管理は単純なものでも結構なストレスになる場合があります。それが絶対外せないスケジュールが複数件生じるとそれはそれなりに負担になってくるでしょう。
そこでまとめローンの利用が意味を持ってくることになります。それぞれのローンごとに考えなくてはならない返済支払日を一括するというメリットを生じるのです。さらにまとめローンには嬉しい特典が付いてくることにもなっています。それは金利面での優遇が期待できるということなのです。
それはまとめローンが複数のローンをまとめるという性質に起因する特典です。一般にローンが高額になれば、支払い期間は長期になります。このことから毎回の返済金額は低くなるようです。そして金利は低く設定される傾向にあるからです。まとめローンを利用する効果をまとめてみましょう。
- 支払日が整理できる
- 毎回の支払い金額を抑えることになる
- 金利が低く設定される
このようにならべるとまとめローン利用の効果がどれだけの大きなメリットをもたらしてくれるかがよくわかると思うのです。
まとめローンといえば昔は銀行の独壇場とも言えるものでした。複数のローンをまとめることから、ローン金額が高額になってしまうことが主な原因だったのですが、最近はその事情も変わってきたようで、消費者金融業者でも提供できるようになったのです。
消費者金融業を規制している貸金業法の総量規制がこの変化に大きく関わっています。総量規制は年収の3分の1にキャッシング・ローンの利用を制限していたのですが、まとめローンの利用に関して例外を認めるという規制緩和が行われたのです。このことから利用希望者に対して広く門を開くことが可能になったのです。
ですから、複数ローンを利用していて不便を感じるようであれば、まとめローンの利用を検討することで金利を低く抑え、返済計画を立て直すということが可能になるでしょう。銀行に限らず消費者金融業者などでも対応できるようになったことは、大変望ましいことだと言えるのではないでしょうか。
ただし、まとめローンの利用に際して気をつけておきたいことは当然あります。それをまとめると次のようになるようです。
- 複数ローンの利用者が対象である
- 利用後の新規ローンは難しくなる
- 返済を効率的にしなければ、結局は総支払い利息は増えてしまう
- 過払い金などの請求が少し面倒になる
複数ローンの利用者が対象であるということは、ある意味当然でしょう。それよりも2番目の新規ローンが問題としては深刻になるかもしれません。この理由は、まとめローンは総量規制の対象外ですがその後のローンは例外としては扱われないことによります。
実際問題として、まとめローンで総量規制の枠、年収の3分の1に迫ってしまうとその後のローン利用の申込みは実質困難なものになるはずです。ただし、銀行は総量規制の対象外ですので、銀行が提供するローンの利用はこの問題を免れます。
3番目も大丈夫だと思います。ここまで読んでくださった読者はどうすれば、利息を圧縮した効率的な返済ができるかをもうご存知のはずだからです。毎回の返済を低く抑えることができるのはメリットです。そしてどうやって返済期間を短縮できるかを工夫することがコツでしたね。
そして最後の過払い金などの請求が少し…というのはケースバイケースです。現在のローンの支払い履歴を参照して過払い金などが発生していないかを確認する必要があるのです。まとめローンを利用することでそれらの複数ローンは完済することになるので、契約が完了してしまうことに注意しましょう。
キャッシング・ローンの利用は決して難しいことではありません。一括返済、繰上げ返済などのテクニックを駆使することで、支払い利息を節約し、さらにはまとめローンなどの利用によって金利をもコントロールすることができることがお分りいただけたと思うのです。
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