カードローン審査の緩い業者ってあるの?

審査が軽いカードローンを上手く利用する為のコツと注意点

カードローンを利用するときに、できるだけ早く、確実に利用したいと考えることは多いでしょう。早く利用するためには、迅速かつ簡潔な審査が必要であり、確実に利用するなら、甘い審査内容と十分な返済が可能とされる収入が必要です。

カードローンを申し込む金融業者の選定も重要な要素になります。カードローンを使えるのは消費者金融が一般的ですが、消費者金融もいろいろな種類があり、借り入れをしたい期間や金額、それに知名度や審査の難易度に関しても千差万別です。かつての消費者金融は、有名なものが数社ある程度だったのですが、消費者金融の事業は増加の一途をたどり、現在では、有名どころでも10社以上あり、どれを利用すればいいのか迷うほどになりました。

今回は、借り入れの契約時に行われる審査に重点を絞り、その中でも審査が緩いカードローンを利用する際の注意点と、効果的にカードローンを使うコツを考えていきたいと思います。

審査が軽いと何で得をするのか

借り入れをしたいと思っても、当然ですが誰でも借り入れができるわけではありません。金融業者からお金を借りることが出来るのは、金融業者が信用した者だけです。信用といっても、そんな大それたことではなく、返済する過程で問題にならない人かどうかを確かめるだけです。

審査が軽い、あるいは緩いというのはどういうことかというと、金融業者がより多くの顧客を獲得するために、契約者の間口を広く取ろうと考える過程で、要求する条件を甘くするということでもあります。私たち利用者の立場からいえば、審査がゆるくなることによって、収入に不安がある人でも気軽に借り入れの申請ができるようになります。

金融業者の立場から考えれば、利用者の心理的な傾向を弱めることによって、多くの利用者を集めることが出来るようになります。これにより、競争に勝ち残りやすくなるとともに、金利で不利になりやすい中小の消費者金融にとっては、経営戦略としてとても重要な役割を担っています。なぜなら、ある程度収入が安定している人は、借入の際に、知名度が高くて安心できる大手の消費者金融を優先的に利用するためです。

緩い審査で顧客はどう行動する?

審査が緩いということは、金融業者にとっていいことだけではありません。リスクの増加というデメリットが存在します。例をあげて考えていきましょう。

たとえば、30人の借り入れ希望者がいると仮定します。そのうちの10人は収入が安定していて借り入れの顧客としては優良だとします。次の10人は収入はそこそこありますが、職が安定していないと仮定します。最近増えた非正規雇用者などがその代表的存在です。最後の10人は、無職や日雇いといった返済能力に不安を抱えている人です。この人たちは自分の収入に劣等感を持っていて、借り入れがしにくい事を知っているとします。それぞれをA・B・Cのグループとします。

その条件を踏まえたうえで、ここに2つの金融業者があるとしましょう。1つは大手の消費者金融です。審査は多少厳しいのですが、カードローンの金利は比較的低いとされています。もう一つは、有名な中小の金融業者です。こちらは、審査が非常に緩いことが知られていて、その反面多少金利が割高ということです。
(⇒審査の緩いカードローンってある?

さて、この条件があったとして、上記の30人はどのような行動を取るでしょうか?

まず、収入が安定しているAのグループの10人は間違いなく前者の大手消費者金融を利用するでしょう。借り入れをするときに損をしないためには、金利の低い金融業者を選ぶのが基本だからです。それに自分が審査で落とされにくいことを理解していれば、審査の難易度はほとんど気にしないものです。

一方、Cのグループは自分たちが借り入れしにくい事を知っているため、金利よりも、まず確実に借りることを優先します。そのため後者の中小消費者金融を利用しようと考えるでしょう。いくら金利が低いとは言っても、借り入れ自体断られてしまえば元も子もないのですから、これは当然の選択と言えます。

そして、Bのグループですが、ここに属している人は自分が借入の時にどのくらいの信用を得られるかを測りながら候補を選ぶことが多いです。つまり、最初は通ればよしというくらいの気持ちで大手の消費者金融を利用し、審査で落とされた時の滑り止めとして中小の消費者金融を利用するのです。

リスクの偏りと安全志向

こうした行動を見てもわかるように、審査を緩くした場合、集まる利用者は、収入に不安がある人がほとんどです。安定した収入があるという人は、審査が緩いところではなく金利が低い金融業者を優先する傾向が非常に強いのです。

つまり、金融業者にとって審査を軽くするデメリットは、客層の質を大きく下げる事になるということなのです。審査を緩くするということは、収入が低い、あるいは不安定であってもお金を借りることが出来るかも知らないという期待を利用者に持たせることと同義です。その結果、収入に問題がある利用者ばかりが集まるという現象が起きるのです。

当然ですが、これでは消費者金融などの金融業者が大きく損をすることになるので、安全性でリスクを取る代わりに金利を高く設定して、帳尻を合わせる必要が出てくるのです。審査が緩い金融業者の借り入れプランで金利が高く設定されているのは、こうした理由があるのです。

審査の緩い企業で借りる時の注意

審査が緩いということは、金利が高いということと同義というのは先に説明したのですが、実際に私たち利用者が、審査が緩い金融業者でお金を借りる時に気をつけるべきこととは何かという問題があります。

借りやすさという点だけで見れば、審査の緩い金融業者は、収入に不安があっても一番簡単にお金を借り入れすることができます。しかし、一番気をつけなくてはいけないことは、悪徳金融の存在です。

近年の悪徳金融は、ひと目でそうだと知られないように、巧妙に外面を偽装しています。中小の消費者金融は非常に数が多く、中には巷で知られていない金融業者がたくさんあることを利用し、その中に紛れ込んでいるのです。さらに、インターネットでホームページを作成し(当然健全なイメージを持たせるようにページを作ってあります)、貸金業に対してよく知らない素人の利用者を狙っています。

悪徳金融に引っかからない一番の方法は、大手消費者金融以外を利用しないことですが、審査の緩い金融業者の大半は、大手ではなく中小の消費者金融です。そのため、事前にどれだけ安全性の高い業者を選べるかが、悪徳金融を避けるためには大切になってくるのです。

悪徳金融を見分けるコツ

一目見ただけではわからない悪徳金融ですが、これを確実に避ける方法はあります。それが、貸金業の登録を行っているかです。消費者金融などの貸金業者は、営業をする際に、政府に足して貸金業をすることを申請しなくてはならず、それで認可された業者だけが正式に営業することができます。悪徳金融はそれを行っていません。

闇金や悪徳金融と言われるのは、法外に高い金利を貸す金融業者のことではありません。この認可を受けていない金融業者を指すのです。認可を受けていないのですから、金利を制限されることもありませんし、審査をする必要もないので、どんな人にもお金を貸すことができます。ほかに多額の借金をしている人であろうが、自己破産などの債務整理をしたばかりの人であろうが問題なくお金を貸すことができます。そのため、審査が不自然に甘い金融業者は危険なのです。

効率的にカードローンを使うには

カードローンは、ほかの借り入れと比較しても金利でどうしても不利になってしまいます。長い間借りるという利用方法に適していないのです。具体的にどうやって利用するのが一番適した方法なのでしょうか?

カードローンは基本的に半年以内ですべて返済しきれる分までしか借りないようにするのが基本的な使い方です。50万円以下の借り入れにかかるカードローンの金利は、どの金融業者でも、およそ15%前後です。この借り入れをした場合、金利負担が大きくなるのは、借り入れから6ヶ月目ぐらいからと言われています。

実際には、真面目に返済した場合、元金が減っていくので、金利負担が一番大きいのは最初の月ですが、今回の問題となっているのは返済が長期にわたった場合のことです。カードローンの返済は、理想を言えば3ヶ月以内に済ませることです。最も良いのは一括返済ですが、例えば、50万円を借りて、一括で返しきるのはなかなか大変です。そうした返済がある程度続く場合に、最長でどのくらいまでに返済しきったほうがいいのかという面では、6ヶ月以内が原則となります。

借り入れをする額も気をつけなくてはいけません。カードローンで100万円以上の借り入れをするのは筆者としては勧められません。高額な借り入れはただでさえ返済が長引く可能性がある上に、低額の借り入れで高い金利が発生する前に返済し切るのがベストであるカードローンの性質と、合わなくなってしまいます。

カードローンを出来るだけ損しないように利用するには、借り入れの期間をできるだけ短くすることと、一回ごとの借入額が大きくなるような運用をしないことです。また、返済は元金を減らすことが最重要なので、最初の月に可能な限り繰り上げ返済を利用し、まとめて返済することです。

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