18歳だけど消費者金融を利用したい!どうすればいい
消費者金融を利用できる年齢は、たいていが20歳以上となっています。すなわち、成人していないと利用することはできない、ということですね。18歳は未成年だから、消費者金融は利用できない・・と、頭から決めてかかっていませんか?
確かに18歳は、言うまでもなく未成年者です。未成年者は消費者金融を、基本的に利用できません。「基本的に利用できません」というのが、ミソです。実はいくつかの条件を備えていれば、利用できる場合もある、ということになります。
(⇒未成年の大学生でも借り入れできるの?)
未成年者は厳しい傾向にはありますが、18歳が消費者金融を利用できるかもしれない方法、順番にみていきたいと思います。
消費者金融とは
消費者金融とは、お金が必要になった人が借りる場所、すなわち貸金業者のことですね。最近の消費者金融での年齢別統計では、20代の若者の利用が多くなっているようです。借入金も、比較的低額の利用が多いようです。
すなわち、ちょっとしたお金を借りる若者が多くなっている、ということになりますね。「借金」と聞くと、まだまだ悪いイメージを持っている人が多く、大それたことのような感じがしますが、実際は手軽に利用できる便利な場所といったところでしょうか。
もちろん、借りたものはきちんと返さないといけませんが、金利がかからない「無利息期間」などのサービスをしている消費者金融も多くあり、審査も柔軟ということで、誰でも簡単に借りられるようになっているのが、最近の消費者金融です。
消費者金融を利用するための条件
ただし、誰でも気軽に借りられるとは言えども、実際にはやはり条件がいくつかあります。その条件に満たしているかどうかは、審査というもので決定されます。消費者金融によって審査内容は若干異なりますが、大体が同じような内容だと思っていいでしょう。
消費者金融で借り入れるためには、以下のような条件を満たしていることが前提となります。
- 安定した継続収入のある人
- 継続年数が1年以上の人
- 20歳以上65歳くらいまでの人
- 個人の信用情報に傷がない人
- 他社からの借入が少ない人
- 返済状況がきちんとしている人
- 虚偽の報告をしていない人
安定した継続収入のある人
安定した継続収入のある人、というのは、消費者金融に限らず、どの金融機関でも当たり前の条件となっています。「お金を借りる」ということは、働いて収入がないと返済できないことになりますよね。そのため、これは最低条件だと思ってください。
ちなみに、働いている形態は、正社員でなくても構いません。「派遣社員・契約社員・パート・アルバイト」でも問題ありません。とにかく「きちんと働いており、継続的に安定した収入があること」というのが条件になります。
ただし、年収が高いほど有利なわけではありません。年収が高くても、不安定な職業の人より、年収が低くても、安定した仕事に就いている人のほうが、審査では有利だと思ってください。大事なことは「継続した安定収入がある」ということになります。
継続年数が1年以上の人
勤続年数はあまり関係ないように思われがちですが、意外と金融機関が気にする項目です。大企業の正社員だとしても、入社したての人は、信頼を得られるのは難しいでしょう。まず、最低でも1年は経過していないと、その人の年収がわかりませんよね。
さらに、入社したばかりだと、その会社で継続して働き続けることができるかどうか、本人にもまだわからないですよね。本人にもわからないことが、金融機関にわかるはずがありません。そのため勤続1年未満の人は、審査で若干不利になる傾向があります。
金融機関での借入を考えている人であれば、最低でも1年間は継続して働いてからのほうが、審査には通りやすいと思っておきましょう。もちろん絶対に通らないとは言い切れません。あくまでもその金融機関の判断によります。
20歳以上65歳くらいまでの人
逆に、あまりにも高齢な人も、借入は難しいでしょう。65歳程度になると、ほとんどの人が仕事をリタイアして、年金暮らしのはずです。さらには、高齢ということで、寿命をも考えるとなると、貸してくれるところは少ないのが現実です。
そのため、たいていの消費者金融では65歳程度までというふうに条件を決めているようです。中には70歳までOKとしているところもあるので、ご高齢の人はいろいろ調べてみるといいでしょう。
個人の信用情報に傷がない人
個人の信用情報とは、消費者金融・銀行・信販会社などが加盟している、金融に関する個人情報が登録されている機関のことになります。いくつかの機関が、金融機関からの個人情報を登録しており、加盟している金融機関は、いつでも閲覧することが可能です。
この信用情報機関には、金融に関すること、例えば、クレジットカードを作ったときの情報(ショッピングの限度枠・キャッシングの限度枠・利用状況・支払状況など)や、消費者金融や銀行でのキャッシング状況など、すべてが登録されています。
キャッシング状況の中には、利用商品・利用限度額・返済状況など、ありとあらゆる項目が登録されているので、申し込んできた人の金融状況が一目瞭然ということになります。すべての金融機関が横軸でつながっていると思っておきましょう。
他社からの借入が少ない人
金融機関の審査では、この項目も重要視されます。あまりにも他社からの借入が多い人というのは、「新たに借りて他の金融機関に返済するのでは?」と、疑われてしまいます。すなわち、自転車操業に陥っている人では?と、思われても仕方ありませんよね。
さらには、消費者金融である貸金業には、「総量規制」という法律が課せられています。これは「年収の1/3までしか融資してはいけない」という決まりなため、消費者金融を渡り歩いている人にとっては、注意が必要です。
総量規制は、ひとつの消費者金融だけではなく、「すべての消費者金融からの借入を合わせて、年収の1/3まで」という法律なため、初めての顧客に対しても、他の消費者金融からの借入状況によっては、限度額が変わってくることになります。
すなわち、年収が300万円だった場合、消費者金融で借入できる上限は100万円になります。ある消費者金融から70万円借りていれば、違う消費者金融で50万円借りることはできません。借りることができる金額は、30万円ということになります。
各々の消費者金融で、年収の1/3まで借りられるのではなく、すべての消費者金融のトータルが年収の1/3までだということを、しっかり頭に刻んでおいてください。
返済状況がきちんとしている人
他社からの借入があった場合、その返済状況も審査時の大事なポイントになります。お金を貸して、約束通り返済できていない人といのうは、それだけで信用できませんよね。「貸しても返ってこないんじゃないか」と、思われても仕方ありません。
他社からの借入があったとしても、約束通りきちんと返済できている人というのは、金融機関から信頼される大きなポイントとなります。
他社から借入をしている人は、必ず遅れることなく返済しておくようにしましょう。でないと、新たなキャッシングは難しくなると思っていてください。返済できていないのに、新たな借金を申し込むのは無謀だということですね。
虚偽の報告をしていない人
これは、もう当たり前のことですが、今の消費者金融は「個人の信頼」を元に、融資をおこなっているわけなので、虚偽の申告をしてきた人に対しては、完全に信頼なんてできませんよね。そのため、虚偽の申告が判明した時点で審査は終わりだと思っておきましょう。
審査に通りたいがために、勤め先を偽ったり、他社からの借入状況などを隠そうとする人が多いようですが、個人の信用情報機関がある限り、必ずばれてしまうと思っておきましょう。審査に通りたいなら、必ず正直に申告するということをお忘れなく!
気を付けてもらいたいのは、虚偽の申告をしたつもりがない場合です。どういうことかというと、申込書などの「記入ミス」です。本人にとっては単なる記入ミスでも、受け取った側の金融機関にしてみれば、ミスなのか虚偽の報告なのかはわかりません。
ここで、「虚偽の報告」と取られてしまったのでは、審査に通らないことになります。単なるミスなのに・・と、思うかもしれませんが、間違えて申請した側に責任があるので、こればっかりはどうしようもありませんよよ。
記入ミスで審査に落とされることほど馬鹿らしいことはないので、申込書などは間違いのないように記入するようにしてください。記入したあとも申請する前に、何度も見直してミスがないかどうか確認するようにしましょう。
未成年者はなぜ利用できない?
なぜ未成年者は返済しなくていいのでしょうか。それは、未成年者と契約することそのものが法律違反となってしまうのが原因です。すなわち、未成年者と知っていて貸した金融機関のほうに責任がある、ということになります。
言い換えれば、未成年者は法律で守られている、ということになります。未成年者を騙す金融機関がないとは言えないので、このような法律があるのでしょう。しかし、この法律があるために、未成年者が利用できないという結果になってしまっているのが事実です。
未成年者がお金を借りたとしても「未成年者の取消権」を使われてしまうと、返済してもらえないため、金融機関としても最初から「未成年者には貸さない」ということになっています。金融機関のこの判断は賢明ですよね。
金融機関としても、法律違反を犯してまでトラブルには巻き込まれたくないですよね。そのため、「未成年者はNG」としているところが多いわけです。
利用できる未成年者の条件
さて、ここまで読んでもらったら「未成年者はキャッシングが利用できないんだな」と思った人も多いことでしょう。確かに、消費者金融を利用する条件として「未成年者はNG」となっているところがほとんどだと言っていいでしょう。
しかし、「必ずしもNG」なわけではありません。例外として未成年者への貸し付けをOK、としているところも少なからずあるのは確かです。ただし、理由もなく未成年者には貸してくれません。「未成年だけど、ある条件を満たしていればOK」ということです。
では、未成年者だけど消費者金融で借りられる条件とは、いったいどんなことなのでしょうか。以下の条件があれば、未成年者でも借入できる場合があります。
ただ、気を付けてもらいたいのは、以下の条件を満たしているからといって、必ずしもOKというわけではありません。各消費者金融の判断によるので注意してください。
- 保護者の同意がある場合
- 結婚して所帯を持っている場合
- 学生ローンを利用する
保護者の同意がある場合
未成年者だけど、保護者の同意があればOKとしているところは、確かにあります。保護者の同意といっても、軽く口約束でOKというわけではなく、保護者の同意書を提出しなければなりません。
未成年者なので、「未成年者の取消権」を使われてしまうとたまったもんじゃないので、保護者の同意書を提出してもらい、「何かあったら代わりに保護者が借金の返済をする」という、約束を取り交わすということになるわけですね。
この場合は、保護者に安定した継続収入があることが条件となります。ただ保護者というだけではダメだということですね。保護者が無職だった場合は、いくら同意したとしても借入は厳しいと思っておきましょう。
しかし、保護者の同意があったとしてもNG、としているところが多いのも事実です。借り入れられる場合もあるので、各金融機関で事前に問い合わせしておくことをおすすめします。やみくもに申し込んで、片っ端から審査に落ちることはおすすめしません。
「審査に落ちた」ということも、個人の信用情報に登録されてしまうので、「未成年者でも保護者の同意があればOK」としている金融機関を選んでから、申し込むようにしましょう。
結婚して所帯を持っている場合
未成年者ではあるけれど、高校を卒業してきちんと就職し、結婚して所帯を持っている場合は、「成人」としてみなしてくれる場合があります。妻帯者ということで「社会的責任能力あり」と、判断してもらえれば、OKということですね。
未成年だといっても、妻も子供もいて、一家の大黒柱として家族を養っているので、責任感はあるでしょう、という判断になります。ただし、この場合も、金融機関によって判断は違ってきます。
学生ローンを利用する
学生ローンという言葉、聞いたことありませんか?その名の通り、「学生向けに貸し出すローン」のことですね。学生であれば借りられるのですが、金融機関によっては、保護者の同意が必要となる場合があります。
保護者の同意が必要になった場合は、同意書に保護者のサインがなければ利用することはできません。もちろん同意する保護者に、安定した収入があるのが条件となります。
申し込み方に注意
未成年者が消費者金融でキャッシングを申し込む場合、いきなりネットなどで申し込むのはやめましょう。一方的に申し込む方法は、未成年というだけで、無条件に審査落ちにされてしまう場合が多いと思ってください。
たいていの消費者金融では、年齢の条件が20歳以上となっています。例えばネットで18歳の人が申し込んできたとしても、条件を満たしていないため、断られておしまいということになりかねません。
そうならないためにも、申し込みは必ず店舗の窓口へ行って、担当者と直接話しをするようにしましょう。まずは未成年であることを正直に告げ、保護者の同意が取れることや、きちんと働いていることを証明できるものを持参しましょう。
収入証明書を持参して、「未成年だけど、責任もって返済できる」ということを説明することが大事ですよ。それでOKがでたら、そこで初めて申し込むようにしたほうがいいでしょう。無駄に申し込むのだけはやめましょう。
表面的には「未成年NG」となっていても、話しをしていく上でOKとなる場合もないとは言えません。もちろん門前払いとなるかもしれませんが、申し込んでいないので、信用情報に傷がつくことはありません。
金融機関の担当者も結局は人間なので、じっくり話しをすることで「未成年だけど、ちゃんと働いて収入もあるし、保護者の同意も取れるのでいいだろう」ということで、許可してもらえることを祈るしかありませんよね。
ヤミ金には気を付けよう
ネットで検索していると「未成年者OK」などと、広告をだしているサイトがありますが、これらの金融機関は要注意ですよ。本来であれば借りられない未成年者をターゲットにして、法定外の金利で貸し付けている、いわゆる悪徳業者の可能性大です。
言い換えれば、「未成年者には貸せません」と、言ってくる金融機関のほうが、まともだと思っておきましょう。「未成年者には貸せません」と、断ってくる金融機関は、世の中の法律や法令順守をきちんと守っている、正しい金融機関ということになります。
貸してはいけない人に甘い言葉で勧誘してきて、貸付をおこなうところは、かなりの確率で悪徳業者だといえるでしょう。この手の業者には法律も何もあったもんじゃないので、「未成年者の取消権」を持ち出しても、まったく通用しません。
自分たちが法律だと言わんばかりの考えで、貸付をおこなっているので、法律を無視した取り立てをおこなってくるはずです。トラブルに巻き込まれないためにも、くれぐれも注意するようにしてください。
消費者金融がダメなら?
消費者金融での借入がNGだった場合、最後の砦は「クレジットカードのキャッシング枠を利用する」ということしかないでしょう。未成年でもクレジットカードであれば、比較的簡単に持つことができますよね。
クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠というものがあります。そのキャッシング枠を利用して、お金を借りるということですね。ただし、自分のクレジットカードのキャッシング枠がゼロになっていれば利用はできません。
利用できたとしても、キャッシング枠として設定されている金額が、借りられる上限枠になります。それ以上のキャッシングはできないということですね。まずは、自分のクレジットカードのキャッシング枠を確認してみましょう。
ただ、クレジットカードのキャッシング枠は、利率が通常より高く設定されているところが多いので、借りすぎには注意するようにしましょう。どうしても、という場合のみに借りるものだと思っておいたほうがいいでしょう。
成人するまで待つのが正解
なんだかんだいっても結局のところ、未成年者は、成人するまで待つのが正解だといえます。20歳の誕生日になれば、消費者金融でのキャッシングは、ぐんと利用しやすくなるでしょう。未成年者と成人、この違いはとても大きいということですよね。
日本の世の中では、20歳未満の未成年者は何かにつけて、法律で守られているというのが現状です。もちろん法律で守られているのはいいことなのですが、守られているがゆえにキャッシングが利用できない、ということになってしまっています。
いろいろな条件をつければ、未成年者でも借りられないことはありませんが、貸してくれる消費者金融少ないと思っておきましょう。また、借りられたとしても高額融資は期待してはいけません。せいぜい10万円程度少額融資になるはずです。
大変な思いをして借りられたとしても少額なので、未成年の内は保護者に直接借りる、というのがいちばんいいかと思います。そして、20歳になったら堂々と消費者金融でのキャッシングをしてみてはいかがですか!
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