金利のかからないカードローンってある?金利の仕組み教えます
カードローンでお金を借りてみたい、でも金利がかかるのが気になる…というカードローン初心者さんは多いのではないでしょうか?
仕方ないものとは思いつつも、金利のかからないカードローンがあれば気兼ねなく借入できるのに、なんて考えてしまいますよね。また、金利ってそもそも何なのかよくわからない!という人もいるかもしれません。
ここではそんなカードローンの金利が気になる方のために、カードローンの金利の仕組みからみっちり教えちゃいます。
そもそも金利って何?
そもそも金利って何?お金を借りるとなぜ金利が取られるの?という疑問を持っている人もいるでしょう。
カードローンなどの金利には以下の2つの役割があります。
- 業者への手数料(利益)
- 貸し倒れに対するリスクヘッジ
少し詳しく解説していきましょう。
まず前者についてですが、単純に考えて
↓
返済する
この流れの中には、一切余分な金銭が発生しません。これではカードローンを提供している業者には全く利益が産まれないということになり、会社として成り立たないでしょう。
もう1つの、貸し倒れに対するリスクヘッジというのも非常に重要な役割です。
カードローンなどを利用する際にはほぼ必ず審査があります。それは貸したお金を完済できる返済能力がある人とない人を振り分けるためです。(こちらもご参考に→審査基準が緩いカードローンを教えて!)
しかしそれでも時にはお金が全額返済されない、いわゆる貸し倒れが起こることがあります。そうした場合に少しでも損失によるダメージを軽減するためのリスクヘッジとしても、金利は必要なものなのです。
したがって、貸し倒れのリスクのより高まる審査の緩いカードローンほど金利も高めに設定される傾向があります。
金利の仕組みと計算方法
借入額と借入期間に応じて、決められた金利が借りたお金(元本)に上乗せされていくというのが金利の基本的な仕組みです。
ここで気になるのが金利の利率はどのように決まるかということですよね。カードローンなどの貸金業における金利の上限は2つの法律によって定められています。
法律 | 上限金利 | 上限金利を超えた場合 |
---|---|---|
利息制限法 | 15~20%(借入額による) | 超えた分の金利は無効 |
出資法 | 20% | 刑事罰が科せられる |
このようにそれぞれの法律によって若干内容は異なりますが、その最大上限金利が20%であるという点は一致しています。したがって、カードローンの金利は借りた額によって少なからず変わるものの、最大でも20%ということは断言できます。
さて、ではいざお金を借りるとき、金利の計算はどのようにすればよいのでしょうか?
金利の利率というのは年率で表記されるのが一般的です。つまり、金利15%となっていれば、1年間で借りた額に対して15%の金利がかかるということになります。
しかし、少額の借入から可能なカードローンでは、返済が1年以内に終わってしまうことも多々あります。その場合でも年率で金利を支払わなければならないとすれば損をしてしまうことになりますよね。
そこは心配ご無用です。カードローンの金利は表記上は年率になっていますが、実際には日割り換算で加算される仕組みになっています。
すなわち実際に自分が支払わなければならない金利を計算で出したい場合は、
これが正しい計算式になります。ただし、分割返済の場合は元本残高が減っていくことを考えて、月ごとに計算する必要があるでしょう。
グレーゾーン金利と過払い金
利息に関する法律が2つあるというのは、少し不思議な感じがしますよね。実はこの2つの法律が、以前は大きな問題となっていました。
もともと、利息制限法の上限金利は今と同じだったのに対して、刑事罰の対象になる出資法の上限金利は29.2%と今よりもずっと高く設定されていました。
その結果、一方の法律では違法なのに、罰の対象にはならないというグレーゾーン金利なるものが産まれてしまったのです。これは非常に問題視され、2006年の法改正によって利息制限法と出資法の上限金利が揃えられることになりました。
そして過去にグレーゾーン金利で支払った金利については過払い金として正式に認められ、業者に対して過払い金の返還請求訴訟を起こすことができるようになったのです。
金利無しカードローン存在する?
肝心の金利無しで利用できるカードローンがあるかどうかという問題に関しては、残念ながら基本的にはないと考えた方がよいでしょう。
上でも述べたとおり、カードローンというサービスにおいて金利は重要な役割を持つ、必要不可欠なものなのです。
しかし時にはインターネット上などで、『無金利で借りれる!』などと謳うカードローン業者を見かけることがあります。こうした業者はかなり高い確率で違法営業のいわゆる闇金融と呼ばれる業者なので、利用しないほうが賢明です。
万が一こういった違法業者でお金を借りてしまった場合、
- 実は法外な金利設定がされている
- 金利以外の名目で高額な入金を要求される
- 返済遅延に対して強引な取り立てが行われる可能性がある
以上のような問題が発生する恐れがあります。
重ねて言いますが、金利というのはカードローンを利用するうえで必要な仕組みであり、まともな業者であれば完全無金利で融資を実行し続けるようなことはありません。
調子のよい宣伝文句に騙されてしまうことがないように、くれぐれも気を付けてください。
大手消費者金融等の無利息ローン
大手の消費者金融や銀行カードローンなどのテレビCMを見ていると、金利なしで利用できることを売りにしている『無利息ローン』なるものが出てくることがあります。
ここまでで散々言ってきた、『カードローンに金利は必要、金利なしで利用できる正規のカードローン業者はない』という話とは矛盾していると思う方もいるでしょう。
また、無利息で利用できる金額や期間なども細かく制限されていることがほとんどなので、誰でもいつでもいくらでも…というわけにはなかなか行きません。
とはいえ条件さえ合えば利息なしでお金を借りられるチャンスではあるので、こまめに情報をチェックして上手に利用するとよいでしょう。
カードローン金利の重要ポイント
それではカードローンの金利と金利なしで利用できるカードローンについて、ここまでの話をまとめてみましょう。
- 金利にはカードローン業者への手数料と貸し倒れに対するリスクヘッジという2つの役割がある
- 上限金利は出資法と利息制限法という2つの法律によって取決めがある
- 実際に支払う金利の概算方法は<元本×(金利÷365日)×借入れ日数>
- 正規の業者で完全金利なしで利用できるところはない
- 大手カードローン業者の中には条件付の無利息ローンを提供しているところもある
カードローンを利用するうえで、金利に関して正しい知識を持っておくということは非常に重要です。しっかり情報をものにして、賢く安全にカードローンと付き合いましょう。
【参考ページはこちら】
金利よりもここをチェック!初心者向け借り入れ方法