本当にあるのか?無職でも審査に通ることができる金融会社
無職でもお金が必要なことはある。いえ、無職だからこそ必要こともあるでしょう。例えば就職活動に掛かるお金や、就職決定後の準備費用。
しかし、無職者は金融会社での借り入れは出来ないというのが一般的。本当に無職の人はどこからも借り入れをすることは出来ないの!?これから無職者の借り入れについて調べてみましょう。
無職でお金を借りる
「無職だけどお金が必要」
この言葉だけ聞くと、「なんて不届きな!」なんて思われそうですが、切実にそう思っている人もいます。
- 家族の看病や介護のために仕事を辞めざるを得なかった
- 体調不良や大病による長期入院・治療・手術などで退職
- リストラされて就職活動中
- 勤務していた会社が倒産した
などなど、何も“無職者=ダラダラ過ごしている怠け者”だけとは限らないのです。
なぜ無職で借り入れは出来ない?
一般的に、無職の人が借り入れが出来ないということはよく聞きます。でも、どうしてなんでしょう?
理由は借り入れの条件にあります。通常、借り入れの条件に挙げられるのは、
- 一定の安定した収入のある人
- 勤続年数が1年以上
要するに返済能力の有無を確認しているのです。一定の安定した収入というのは、安定した職を持っているという証拠です。
勤続年数は借入希望額が少額の場合には3ヶ月や半年くらいでも大丈夫だったりするので、必ずこの年数ということではありません。事前に窓口で希望額と勤続年数を伝えて相談してしてみるといいでしょう。
また、失業手当や年金などは収入には当たらないので、仕事がない状況での借り入れが難しいというのは、これでお判りになったでしょう。
それでもみつかる借入先
一般的には無職の人が借入先を探すのは難しいという話はしました。しかし、それでもごく一部ですが、条件を満たせば少額融資をしてくれる金融会社も存在します。
大手消費者金融は利用出来る?
まず大手消費者金融について話していきましょう。
大手消費者金融と呼ばれるのは、主に銀行の傘下に入っているグループ金融会社のことを表しています。
大手消費者金融を知る
大手消費者金融とは、つまり銀行系消費者金融のことなのです。しかし、一部例外もあります。
まずは一覧にしてどこの消費者金融がどこの銀行の傘下に入っているのかをチェックしてみましょう。
消費者金融名 | グループ |
---|---|
アコム | 三菱UFJファイナンシャルグループ |
アイフル | 所属なし |
ノーローン | 新生銀行グループ |
プロミス | 三井住友フィナンシャルグループ |
モビット | 三井住友銀行グループ |
アイフル以外の大手全社が銀行の傘下に入っています。
ちなみに、三菱東京UFJ銀行のバンクイックや新生銀行のレイクは銀行が直接経営しているカードローン会社なので、一般消費者金融とは別物になります。
大手消費者金融の審査
一定の安定した収入がある有職者というのが、大手消費者金融の利用条件には含まれています。したがって、無職状態の人では申し込み自体が不可能です。
これは専業主婦にもいえることで、夫の収入があっても本人の収入ではないため審査対象になりません。
銀行よりも審査は緩いのですが、中小消費者金融よりも厳しい基準を設けているのが大手消費者金融です。(こちらもご参考にどうぞ→審査が緩いカードローンを教えて!)
大手消費者金融は消費者金融の中では、融資限度枠が高額設定されている上に、銀行ほどではないにしても、中小消費者金融よりは金利が低めに設定されていることが多いためだと考えられます。
中小消費者金融での借り入れ
では、中堅クラスの中小消費者金融はどうでしょう。
中小消費者金融は大手消費者金融ほど大きく借り入れは出来ませんが、審査は大手よりは緩いと考えて構いません。
中小消費者金融なら可能性も!
中小消費者金融の場合、ごく一部の消費者金融ではありますが、無職の人に少額融資を行っていることがあります。
それでもあくまで一部です。利用する消費者金融選びは慎重に決めなくてはいけません。やみくもに申し込んでも断られるだけです。
無職でも融資してもらえるケース
無職でも一定の収入が認められる人や返済能力が認められる人の場合、これから毎月一定の収入が得られるようになる場合に、最低限で借り入れができる可能性があります。
2.就職が決まり準備費用として借り入れしたい
3.専業主婦
4.預金がある
1の場合だと無職ではあっても、投資による収入が見込める状態です。また4の人も、返済能力として認められるレベルの預金であれば借り入れできる可能性が。
2の場合には、就職支度金として事前融資をしてくれる中小消費者金融もあります。両親や身内の同意書が必要だったり、保証人になってもらう必要があったりします。
採用通知書が届いている場合はその確認や就職直前・直後に在籍確認される可能性もあります。
3の場合、学生・女性専門だとか女性専門の消費者金融での利用が可能なことも。これもごく一部の中小消費者金融に限られます。
(⇒女性に安心!レディースカードローン)
専業主婦の場合には、配偶者の同意書や収入証明などを用意する必要がありますから、夫に内緒で借り入れというのは難しいですが…。
事実上、1の人が借り入れをするというのはなかなかないケースですが、2や3の人の場合は必要に迫られているため、以外にいます。
4もなかなか珍しいケースですが、この人の場合には収入証明書類の変わりに、預金の証明となる預金通帳のコピーの提出が求められることがあります。
探し方と手順
中小消費者金融の場合は、基本的に大きく店舗を構えていることは少なく、インターネットでの営業戦略が集客に繋がっているといえます。
- インターネットの口コミや書き込み
- 公式HPの利用条件のチェック
手がかりもなく電話やメールで問い合わせをするのも、なかなか骨が折れるもの。ある程度の情報集をしてから、利用先を絞り込み、問い合わせはそこからです。
いくら口コミや書き込みで「無職で借りられた!」とあっても、その人と自分自身では状況が異なっている可能性があります。また、情報がいつ頃のものなのかにもよります。
女性なら、女性専門の中小消費者金融や「専業主婦でもOK」と広告しているところを中心に探すのもオススメです。
どこの中小消費者金融にしても、無職でいきなり申し込むのはやめましょう。例え可能な会社だったとしても、当たり前のように申し込んでは、通るものも通らなくなる可能性も出てきます。
借り入れができる可能性のある会社をみつけたら、まずは窓口に相談してみましょう。
無職の借り入れで気をつけること
無職で借り入れをするというのは、一般的な就業者の借り入れよりも、金融会社側としても借り入れする側としても通常よりもリスクは高まります。
手続きを面倒くさがらない
無職の人が本気で借り入れをしたいと思うのなら、これは特に気をつけましょう。
手続きや準備を面倒だと態度に出すことで融資側の心証をを悪くすると、借りられるものも借りることが出来なくなります。
審査なしは有り得ない!
審査を受けるための書類提出や契約時の書類提出が面倒だからと、「審査なし/ブラックOK」という謳い文句を堂々と掲げているようなところは、絶対利用してはいけません。
審査にはとても重要な意味があります
- 返済能力に応じた融資額の決定
- 国が決めた法律に従って融資を行うため
- 融資側のリスクの回避
さまざまな理由から、「審査なし」ということは有り得ないことなのです。
つまり審査なしでの融資を行っているのは、国の認可を受けていない非正規店であり、実際には金融会社ではありません。わかりやすい言葉を使えば、“悪徳業者”とか“闇金業者”ということになります。
この手の会社には暴力団などの、非社会的な団体が関わっています。どんなことがあっても絶対に利用してはいけません。
年金で借り入れはできない
年金は個人の所得ではありません。国から受給しているものです。
また、2006年に行われた法改正の影には、年金を担保にした借り入れでの高齢者の生活困窮や自殺者が増えて社会問題となった過去があります。
年金を担保にした融資で高齢者から受給権を取り上げるという、悪徳な業者の横行があったのです。借金苦や生活困窮による自殺が増えたのは、こういった悪質な金融業を行っていた会社が多数存在したからなのです。
年金を担保に借り入れが出来る方法が、たったひとつだけ存在します。国が特別に認可した、年金受給者専用の独立行政法人 福祉医療機構(WAM)です。
年金受給者は銀行や消費者金融での借り入れは出来ませんから、こちらに相談する必要があります。
相談窓口は年金受給に利用してる銀行です。まずはそちらに相談しましょう。間違っても、消費者金融を探しにいってはいけません。
借り入れ後は
借り入れ後のお金の利用は特に慎重に。常に借りているものだということと、返す時には利息があるのだということを忘れないで下さい。
収入を得られるようになると、つい浮かれて自分のためにご褒美を上げようとしがちですが、そこはグッと我慢。まずは完済優先で。
無職での借り入れをした人は、より慎重に利用することを心掛けて下さい。