カードローン審査の緩い業者ってあるの?

学生必見!銀行カードローンの申込前に確認すべき点

学生だって友達づきあいはあるし、それなりに高額な買い物だってしたいときがある!確かにその通りなのですが、自分の収入では足りないとき、学生が銀行のカードローンを利用することは可能なのでしょうか?

ここでは学生を大きく4つのタイプに分け、申し込みができるかという根本的な話から、なぜ申込める(申込めない)のかも解説していきます。

「学生」を条件別に細分化する

「学生」と言ってもその幅は広く、年齢やどの学校に通っているのかで、カードローンに対する申し込みも変化します。そのため、まずは年齢と学校別に「学生」を細分化してみます。そこから、それぞれのケースを考えていきましょう。(こちらもご参考に→学生が利用しやすいカードローンを教えて!

年齢・学校別の「学生」

早速ですが、下の表を見てください。これが年齢と学校別に細分化した、単純な学生の仕分けです。自分はどこに該当するかわかりますよ、ね?

20歳未満 20歳以上
高校まで タイプ1 タイプ3
大学・短大・専門学校など タイプ2 タイプ4

シンプルに4つのタイプに分けてみました。では、それぞれのタイプ別に、銀行のカードローンは申込めるのか。また、何を注意すればいいのかを検討していきます。これは「大雑把なグループ分け」ですから、さらに自分にあった事情を加味しつつ、読み進めて頂ければお役に立てるでしょう。

他のタイプも覗いてみる

自分にあったタイプをご覧頂くのはもちろんですが、他のタイプに属する学生はどうなのかという視点でも読んで頂きたいと願っています。特により上級の学校へ進学することになるタイプの皆さんには、将来役立つ知識になるはずです。

必要絶対条件が不足のタイプ1

「20歳未満で、通っているのが高校以下」をタイプ1としましたが、ここに属するのは、小中高校生です。特に高校生はアルバイトをしている人も多いので、「アルバイト収入を元にして、カードローンは作れないかなぁ」と考える人もいることでしょう。

しかし、残念ながらタイプ1に属する皆さんは、銀行のカードローンを作ること以前に、申し込みの段階でほぼ100%不可能だと思ってください。それには、申し込みに必要な条件が完全に不足しているというどうしようもない現実があるからです。

年齢条件の不足

まず、年齢の問題があります。銀行のカードローンはほとんどが、『20歳以上』という最低年齢を条件の最初に記載しています。つまり、カードローンに申し込みをするには、「年齢」という絶対に覆しようのない条件が不足しているわけです。

「俺、よく社会人と間違われるから20歳と言って申込めばいんじゃね?」と知恵を働かせる人もいるかもしれませんが、そんなに甘い世界ではありません。「身分証明書の提出」という審査で年齢詐称は100%バレますので、絶対にしないようにしてくださいね。

所属している学校の条件不足

タイプ1では、「通っている学校」の点も条件不足となります。年齢だけではなく、「高校卒業以上の学生」という条件を明記している銀行も少なくありません。年齢に加えて、高校在学中の学生である以上、2つの条件が不足しているということになります。

タイプ1の結論

タイプ1に属する、「20歳未満で小中高のいずれかに在学中」という人は、銀行カードローンを申込むこと自体が不可能であるという結論になります。上に挙げた2つの条件が不足している以上、これはどうしようもないことです。

中学や高校を卒業し、20歳以上になって初めて、銀行のカードローンに申込みができると考えておきましょう。

年齢条件を満たせないタイプ2

タイプ1に書いたことで理解された方も多いでしょうが、「20歳未満の高校より上級の学校に籍を置く学生」も、年齢という基本的な条件が不足していることで、申し込みができないと思って差し支えありません。

20歳未満という初歩的なハードル

「え~っ!大学に行きながらバイトして、そこそこ収入もあるのに申込めないの!?」なんて不満の声も聞えてきそうですが、残念ながら銀行カードローンは申込めないと考えるべきです。

それだけ「20歳以上」という条件は重要なものなんです。法学部で勉強している学生さんならお解りでしょうが、日本では20歳未満を「未成年」と呼び、契約などの行動に一定の範囲で制限をかけています。

この制限がクセモノで、仮に銀行とカードローン契約をしても、ご両親などの拘束力を持つ人(法定代理人といいます)が、「未成年とカードローン契約なんて認めない。この契約は取り消してほしい」と言えば、その契約はなかったことにされてしまいます。
(⇒未成年の大学生ってカードローン使える?

借りる側はそれでもいいのでしょうが、貸す側にとってはたまったものではありません。細かい話は割愛しますが、貸したお金が返ってこないかもしれないという、危険な契約になるんですね。そんな契約は銀行が進んで行わないのが簡単に想像できるでしょう。

正社員でも20歳未満は申込不可

今回は学生さんについて書いていますが、中学・高校を卒業して会社勤めをされている方であっても、20歳未満であれば同様に申込不可になっているのがほとんどです。

公務員も正社員も、そしてアルバイトも、20歳未満ということで申込みができないのだという事は共通しています。

タイプ2の結論

既に高校より上級の学校へ通っていますから、あとは20歳になることが最低条件です。その後、タイプ4で述べる条件を満たせば、利用も可能になってきます。「お酒は20歳になってから」と同じく、「銀行カードローンは20歳になってから」なんですね。

個々の事情が左右するタイプ3

20歳以上で高校生という方も、実は少なくありません。働きながら夜間高校に通う学生には20歳以上の方も多く、通信制の高校に在籍している方もいらっしゃいます。

メインの肩書きは何かが重要

タイプ3で重要なのは、「安定した収入がある成人であるか」という点です。例えば社会人としてお給料を貰いながら夜間または通信制の高校で勉学に取り組んでいる方は、「会社員」として申込みをする事が可能となります。

かく言う私も、19歳~23歳までは会社員兼夜間大学生でした。当然メインは仕事ですから、肩書きは会社員です。21歳の時にはカードローンも作りましたし、クレジットカードも作りました。

安定した収入があり、メインの肩書きを持っていれば、あえて高校通学を申告する必要はありません。学校へ通っているのは資格取得の通信講座を受けているのと同じで、自分のスキルアップのためと考えれば不自然ではありませんよね?

専業学生は「高校生」となる

20歳以上でも高校通学がメインならば、肩書きは「高校生」。タイプ1と同じ理由で申込みができないと考えるべきです。アルバイトなどで毎月安定した収入があれば話は別ですが、学生としか申告できなければ、止むを得ないこととして諦めるしかありません。

タイプ3の結論

タイプ3に属する方は、「安定した収入と肩書きが存在するか」がカギとなります。会社勤め(アルバイトを含む)で毎月安定した収入があれば、あえて「高校生です」と申告する必要はないでしょう。

先にも書いとおり、仕事をしながら自己研鑽に励んでいるという意味では資格講座や習い事をしているのと同じ範疇で考えていいでしょう。ただし、メインが学生で、補助的にアルバイトをしている場合などは、収入面で審査落ちする可能性があることに注意です。

銀行選びが重要になるタイプ4

最後は20歳以上で高校より上級の学校に籍のある学生さんです。こちらはタイプ3よりも慎重な銀行とカードローンの選択が必要となります。それは、専業学生でもOKなところや、学生は不可としているところの見極めが重要となるからです。

専業学生でもOKなケース

ごく稀に、「学生でも親の同意があれば申し込み可能」としている銀行カードローンもあるんです。専業主婦と同じく自身に収入が無くてもOKな珍しいパターンですが、専業主婦と比べて、その数は圧倒的に少なく、探すのが難しいと言っても過言ではありません。

そのごく稀なケースのひとつに、三菱東京UFJ銀行のカードローン、『バンクイック』があります。学生さんでも最高10万円を上限したカードローンを作ることができることになっていて、そのためには親の同意が必要となっています。

バイト収入で申込めるか確認を

日本全国、ほぼ全ての銀行には個人向けカードローンが最低1種類は商品としてラインナップされています。その中で、「ただし学生は不可」と書かれているものは、アルバイトで収入があったとしても申し込みはできないと考えるべきです。

それは、今のバイトが腰掛け的なものであって、将来に渡っての安定した収入とは言い切れない側面を危惧していることが理由です。学校卒業と共にエリア外への就職をされるなどした場合、地方銀行としては好ましいことではありません。

申込条件をよく見てみると、「当行の営業エリア内に居住またはお勤めの方」と指定している銀行も数多くあります。それらの銀行にとっては、大学卒業でエリア外に出て行ってしまう学生は安定した顧客とは言いがたいわけですね。

一方で、「本人に安定した収入があればOK」な銀行も数多くあります。申込みでこの差別化を見抜き、学生・アルバイトが借りやすいカードローンを選ぶことは、審査通過の難易度も見抜くことにもなります。申込条件欄とよくある質問欄はしっかり確認しましょう。

タイプ4の結論

タイプ4に属する、成人した高校より上級の学生は、「自分に収入がなくても申込めるのか」と「学生でも申し込みができるのか」を、各銀行のホームページの条件欄やよくある質問(FAQ)欄で調べることを欠かさないようにしましょう。

自分に有利な審査をしてもらうためにも、基本条件の確認は怠ってはいけません。大人同士のお金の貸し借りはとてもデリケートなものですから、「自分は成人した大人である」という自覚を持って申込先を選定するように心がけて下さい。

【参考ページはこちら】
学生は親権者同意なしでも借り入れできるの?

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