カードローン審査の緩い業者ってあるの?

カードローン審査、転職したことを伝えなかった場合のデメリット

カードローン審査を受けている時、審査に受かった後転職したことって、ちゃんと伝えるべきなのか? 放っておいても、実は問題ないのでは?

放っておくのは簡単ですが、カードローン審査において転職はとても重要な出来事です。しっかりと伝えていただけるよう、カードローン審査と転職の関係性、伝えなかった場合のデメリット等をご紹介します。

転職はローンの審査に大きな影響を与えるイベント

何十年もある長い人生の中で、これはと思うような人生の転機は何度となくやってきます。学校への入学や卒業、就職、結婚、大きな買い物だってそうですし、甘酸っぱい恋愛だって大きな転機です。

こういった人生の転機というのは、その時々の生活にダイレクトな影響を与えるものですよね。

特に見逃せないのが、転職です。人によっては勤め始めてから定年退職するまでずっと同じ職場という場合もありますが、何かと不安定なこの時代、転職というのは決して珍しいことではなくなっています。

誰しも、自身の身の回りの環境が大きく変われば戸惑います。今までの会社、仕事から離れて転職するというのは、収入面、精神面、そして生活面全てに大きな影響を与えてしまうものなのです。

人生における大きなイベントである転職ですが、実はカードローンとあなたとの関係にも同様の影響を与えてしまう、ということはご存知でしたか?

転職したところで、多少生活が変わる程度のもので性格が変わるものでもない。別に影響なんてないだろう、と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、カードローンと転職の関係を説明します。

カードローンが重視するもの

カードローンのみに限った話ではありませんが、ローンと名前のつく金融商品は、全てがあることを非常に重要視しています。

それは、『貸したお金をできるだけ確実に回収したい』という、貸金業としての目的です。

お金を貸す、融資することでビジネスが成り立つのは、一重に貸し出したお金に対し金利を付け、手元に戻ってくるお金を増やすからです。

利子が無ければ貸金業は慈善事業になってしまいますし、どんなに高額な金利を設定していても、貸したお金を誰も返してくれなければビジネスにはなりません。

だからこそ、カードローン会社は申込時に審査を行い、返済能力があり、返済の意思があるとみなせる人にのみお金を貸す訳です。

では、貸し出した資金をできるだけ確実に返済してくれる能力はどうやって測るのか? その答えが申込者が就いている職業であり、会社なのです。

カードローンを始めとする貸金業では、『今いくら持っているのか』はさして重要なことがらにはなりません。重視されるのは、「これから先いくら手に入れるのか」を見ます。

少々極端な言い方をすれば、例えカードローンに申し込みをする際に個人資産が数億円あったとしても、そのお金は使ってしまえば一瞬でなくなってしまうものに過ぎません。

来月、再来月と続いていく返済日に残っているかどうか分からないお金は、返済のあてにはならないという考え方です。

一方で、経営や業態の安定した会社、職業に就いている人であれば、働いている限り毎月一定以上の収入を得ることが確定しています。

今お金を持っていなくても、来月の返済日には来月の給料日が、再来月の返済日には再来月の給料日がやってくる訳です。

だからこそ、カードローンの審査では安定した企業に就職していること、長く勤めているためすぐに辞めそうもないこと、つまり、収入が継続、安定していることが最も重視されるのです。
(⇒職業別に見る利用しやすいカードローン

転職すると、生活は一変してしまいますよね。カードローンの審査結果というのは、その職業や収入をずっと継続的に得ていることを土台としてはじき出されています。

転職するということは、カードローン会社が持っているあなたに対する評価を、一から作り直すということにほかならないのです。

転職したところで、カードローンで借りたものはきちんと返すつもりだし、別にわざわざ転職したことを連絡しなくても良いんじゃないか? と考えている方、最悪の場合はカードの利用停止という措置もあり得ます。

それくらい、転職はカードローンにとって大きなイベントなのだと思っておいた方が良いでしょう。

転職における、カードローン審査上のメリット

ここで、転職におけるメリットやデメリットも考えてみましょう。

ここまでの説明だと、転職をするといかにも恐ろしいことが起こってしまいそうな感じもしますが、実際には転職したことをカードローン会社に伝えるというのは、事態の好転にも繋がる出来事です。

転職したことを、カードローン審査の際にきちんと伝えるとどんな良いことがあるのか?

それは、新しい評価をして貰えるという一事につきます。

転職をするといっても、その実態には色々ありますよね。これまでは数年間、給料の余り高くないところに敢えて身を置き、技術や人脈、ノウハウを築いてから大きな会社に転職することだってある訳です。

そうなると、これまで働いていた会社よりも、収入や安定面でよりよい条件を手に入れることになります。

つまり、カードローン会社から見てこれまでよりも返済能力が高い人間になる、ということなのです。

例えばIT関係の職業の場合、技術を磨くことでどんどんステップアップする人は山のように存在します。技術者から人を管理する側に回ることもあれば、独自のアイディアで退職してから会社を立ち上げ、一気に業績を延ばす場合もあります。

カードローンの審査を受ける際、より良い属性を持っていればその分審査に通りやすくなる訳ですから、転職することには大きなメリットがあるということになります。

転職における、カードローン審査上のデメリット

一方で、転職するというのは決して良いことばかりではありません。

昨日まで当たり前のように出社していたオフィスが、今日はもぬけの殻になっていた。どうしようもない理由や体を壊したことによって転職せざるを得なくなったなんて話はごろごろあります。

一般的に、転職というのは成功させるのが難しいとされています。転職回数が多くなればなるほどどんどん待遇面で良くない会社を渡り歩くことになってしまい、カードローン会社から見た返済能力が落ちていってしまう。

余程の実績や能力があってヘッドハンティングされるのならば別ですが、新しい会社に転職した時は勤務年数がゼロスタートなので基本給は下がりがちです。

勤続年数、待遇、収入の多寡が一時的にでも悪い方に向かうと、その時点でカードローン審査を受けた場合相応の評価をされてしまうことになります。

また、サラリーマンの内に経験を積んでフリーランスとして独立した、という場合も注意が必要です。

カードローン審査の世界では、収入と職業の安定性が何よりも大切です。その点、フリーランス、個人事業主、歴史や規模のない会社経営者というのは、決して安定した属性とはみなされないのです。

年収ベースで見れば会社員時代より儲かっていても、カードローンやクレジットカードの審査には通らない、なんてこともありえます。

大ヒットを飛ばして数千万、数億を稼ぐ漫画家や芸能人が住宅ローンを断られたなんて話もあります。

転職したことを伝えていないとどうなるのか?

今までよりも良いところに転職できたらきちんと報告して、そうでない場合はこっそり以前の職場の安定性で評価してもらおう・・・という考えは、できれば捨てておいた方が賢明です。

何故ならば、カードローン会社で審査を受ける際に転職のことを伝えないということは、相手に嘘の情報を与えるということだからです。

カードローン会社は、慈善をしたくて金融業を営んでいる訳ではありません。それまで会ったことも話したこともない不特定多数の人を審査することで、先に申込者を信頼することでお金を貸しています。

転職について伝えないのは、この人は嘘をついていない、返済もきちんとしてくれるというカードローン会社からの信頼を裏切ることに他なりません。

誰だって、大事な場面で嘘をつかれると信用も信頼もできなくなりますよね。カードローン会社もそれは同じで、調べてみたところ職業に関して本当のことを言っていない、となると、一気に評価を下げられてしまいます。

申し込み時点で職場に在籍しているかどうかは、電話一本入れればすぐに判明することですから、いつまでも転職について黙っている訳にもいきません。

在籍確認の連絡なんてないだろうと一か八かにかけるより、きちんと転職したことを伝えた方が結果的に上手くいきます。

仕事だけじゃない!報連相が一番大事

仕事の鉄則として、良く報連相という言葉が使われますよね。報告、連絡、相談は密にしなさいという教えです。

カードローン審査の場合でも、報連相は大切な考え方になります。嘘の情報を相手に伝えたり、意図して情報を隠したりするのは決して簡単なことではありません。

例えば、カードローン審査を通った後で転職をし、状況が変わって返済が難しくなったとします。

この時、すぐにカードローン会社に連絡をして今後の返済計画を相談するのと、返済ができなくなって支払いの催促が行われるまで放置しておくのでは、カードローン会社から見た印象は大きく変わります。

転職は人生の中でも大きな転機となるイベントです。色々と大変なのは仕方のないことですが、転職したことはカードローン審査できっちり伝えるようにしておきましょう。(こちらもご参考に→転職とカードローンに関するおすすめ記事

何かあった時はすぐに相談をする、下手に隠し事や嘘を伝えようとしないのが、案外最も楽な対処法です。

【参考ページはこちら】
退職後も使えるカードローンはある?

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